エラーメッセージ
状況
接続先PCのWindowsユーザーに、リモートから利用する権限がありません。
通常、Windowsの管理者ユーザーをリモートから利用する場合、特に設定しなくてもリモートから利用する権限が付与されています。
しかし、Windowsの標準ユーザーをリモートから利用する場合、権限を追加する設定が必要になります。
対処方法
下記の手順で、接続先PC側Windowsユーザーにリモートから利用する権限を付与してください。 (Windows 10の画面で説明します。)
・Step1
接続先PCに、管理者権限ユーザーで直接サインインします。
・Step2
[スタート]→ [Windows システム ツール] → [コントロール パネル] を表示し、右上の [表示方法:] を [カテゴリ] にします。
Windows 11の場合
[スタート] → [すべてのアプリ] → [Windows ツール] → [コントロール パネル] を表示します。
・Step3
[システムとセキュリティ] → [リモート アクセスの許可] をクリックします。
・Step4
[リモート] タブの「ユーザーの選択」をクリックします。
・Step5
赤枠①に「リモートから利用する接続先PCのWindowsユーザー」が表示されている場合、既に権限は付与済みです。Step6以降を実施する必要はありません。
赤枠②に「リモートから利用する接続先PCのWindowsユーザー」が表示されている場合も権限は付与済みです。しかし、接続先PCがドメイン管理されていると、②に表示されていてもこのページのエラーメッセージ「リモートデスクトップサービス経由でサインインする権限が必要です。」が表示される場合があります。その場合、「追加」をクリックし、Step6へ進みます。 赤枠①と②のどちらにも「リモートから利用する接続先PCのWindowsユーザー」が表示されていない場合も、「追加」をクリックし、Step6へ進みます。
・Step6
「詳細設定…」をクリックします。
・Step7
「検索」をクリックすると、画面下部の[検索結果:]に、接続先PCに登録されている、Windowsユーザーとグループの一覧が表示されます。
[検索結果:]から Windowsユーザーを選択し、「OK」をクリックします。
Windowsユーザーが不明な場合は、こちらも一緒にご参照ください。
リモートから利用する接続先PC側のWindowsユーザーは、どれを選択すればよいですか?
・Step8
[選択するオブジェクト名を入力してください]にWindowsユーザーが入力されていることを確認し、「OK」をクリックします。
・Step9
[リモート デスクトップ ユーザー]の一覧にWindowsユーザーが表示されていることを確認し、「OK」をクリックします。
改めてリモートからの接続を試してください。
上記の手順を実施してもエラー内容が変化しない場合
接続先PCがActive Directory環境の場合、「Remote Desktop Users」グループに対してリモートデスクトップ接続ができる権限が付与されていない可能性が考えられます。
その場合、ローカルの「Remote Desktop Users」グループに対して「リモート デスクトップ サービスを使ったログオンを許可」を手動で付与することで改善します。
具体的には、該当のWindowsユーザーが所属しているグループのポリシーや、ローカルのグループポリシーに対して、以下の設定をします。
以下手順を接続先PCで実施してください。
・Step1
[リモート デスクトップ ユーザー]の一覧にWindowsユーザーが表示されていることを確認し、「OK」をクリックします。
・Step2
[Win + R]キーを押下します。画面が表示されたら[名前]に「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
・Step3
左側のツリーから、以下の項目を順番に開きます。
「コンピューターの構成」→
「Windowsの設定」→
「セキュリティの設定」→
「ローカル ポリシー」→
「ユーザー権利の割り当て」
その後、右側のツリーから、以下の項目を選択し、ダブルクリックします。
「リモート デスクトップ サービスを使ったログオンを許可」 ・Step4
「ユーザまたはグループの追加」より、上述の対処方法Step6~Step8と同様の手順で 「Remote Desktop Users」グループを追加してください。
改めてリモートからの接続を試してください。
[文書番号:faq121]